1978-04-25 第84回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第12号
宮崎県がこの土呂久問題を、先ほど答弁の中にもありましたように、指定するために、土呂久地区社会医学的調査専門委員会の報告には、砒素による慢性影響としては、皮膚障害、呼吸器の悪性腫瘍のほか、肝障害、血液の変化、神経系の変化など、三要件に限定さるべきではない、こういう意見がある。
宮崎県がこの土呂久問題を、先ほど答弁の中にもありましたように、指定するために、土呂久地区社会医学的調査専門委員会の報告には、砒素による慢性影響としては、皮膚障害、呼吸器の悪性腫瘍のほか、肝障害、血液の変化、神経系の変化など、三要件に限定さるべきではない、こういう意見がある。
いまこの土呂久を指定するために調査を依頼した土呂久地区の社会医学的調査専門委員会、ここでもそういう点では三つに限定すべきではない、こう言っておるわけですが、それでも環境庁はあくまでもこの三つ以外にチェックポイントを広げようという考えはありませんか。
○政府委員(船後正道君) 砒素による中毒は、職場における労働衛生の問題はかなり事例があるわけでございますが、一般の住民の方が環境汚染の結果健康被害が生じたということの判明いたしておりますのは、この宮崎県の土呂久地区の社会医学的調査報告のみでございます。
昨年十一月以降の社会医学的調査の結果、八名の要精密検診者が出ましたことは前回までに御報告いたしたことでありますが、この八名と、その後、被疑者の検診等によりまして、三名の要精密検診者が追加されてなります。なお、この三名中一名は元従業員でございますので、前回の八名中三名と合わせて、四名が元従業員ということになります。
宮崎県におきましては、このような事態に対処をいたしまして、昨年の十一月から環境調査を実施するとともに、県医師会の協力を得まして、土呂久地区の社会医学的調査も実施いたしたのでございます。これらの調査の結果に基づきまして、去る一月二十八日、中間報告を行なったわけでございます。
○山本説明員 社会医学的調査の内容につきまして、補足説明をさせていただきます。 土呂久地区と環境及び社会的条件がきわめて類似しております対照地区として山附地区を選びました。土呂久地区は、御承知のように世帯数五十五世帯、人口二百六十九名、それに対しまして山附地区は世帯数五十六世帯、人口二百八十二名のところでございます。
同県におきましては、以上のような新しい事態に対処いたしまして、昨年十一月から所要の環境調査を実施するとともに、県医師会の協力を得まして土呂久地区の社会医学的調査を実施し、それらの調査の結果につきまして、去る一月二十八日、審議検討を行ない、中間報告を行なったものでございます。
○古寺委員 最初に環境庁にお尋ねをいたします、この資料の中の「社会医学的調査」の第三番目でございますが、八例の方々の精密検査を今後行なうということになっておりますが、その理由はどういう理由によるものか、御説明を願いたいと思います。